飯豊連峰 三国岳1,640m(三国小屋:デポ品回収)

 タカツコ沢上部のスラブの雪は落ちている  奥の尾根が冬に登った松ノ木尾根
   
 山頂が近付いてきました  水場は未だ雪の下
   
 七森方向  三国小屋で会った新潟山岳会メンバー
   
 登山道の落とし穴  春蝉の音と新緑に包まれて下山
   


個人山行 
日 時      平成23年06月11日(土)
参加者     LTQ(下越山岳会) 単独

      

行き先     飯豊連峰 三国岳:三国小屋 1,640m
天 候      11日(土)曇り時々雨、午後は陽も射す。
目 的     デポ品回収
装 備     夏山低山日帰り基本装備



 時刻                      事柄など

11月13日(土)
05:30  自宅発       
                       小雨
07:30  御沢キャンプ場駐車場到着
07:47  御沢出発(540m)               段取りが悪く時間がかかる
08:28  下十五里(815m)
08:42  中十五里(925m)
09:00  上十五里(1,075m)                       食事
09:04     上十五里発           
09:24   笹平(1,232m)                雨、合羽を着る
10:58  三国小屋(1,640m)着            デポ品回収・食事



11:25  三国小屋発                                 新潟山岳会メンバーに会う
12:46  笹平(1,232m)                             合羽を脱いで、食事 ブヨが煩い
12:59    笹平 発                                     春蝉の大合唱
13:11  上十五里(1,075m)
13:21  中十五里(925m)
13:29  下十五里(815m)
13:46  登山口(570m)
13:56  御沢キャンプ場駐車場到着(540m) 
14:05    御沢キャンプ場発    津川IC下車 赤谷経由で杉滝岩に寄って自宅へ。


概要
早く降ろしたい。そう、正月山行のデポ品。一斗缶のブツはザックに詰めて下山時に降ろしたものの、個人的にもう一つ小さい缶が下山時にザックに
収まらずにデポしてしまった。早期に回収予定が大雪に大地震でヤマという気分でなく、そのままになっていた。
そうは、いうもののこれからのハイシーズンに邪魔になるのも心苦しいので雨予報の日を選んで出かけた・・・・
何で雨予報の日に?晴れれば岩トレが好ましいので♪

記録
薄らと明るさがでてきた時間に携帯電話のアラームで目覚まし・・・・眠い
一度撃沈・・・30分後の2発目の目覚ましで何とか起きる。予想どうりの雨だ。
しめしめ・・・

適当に準備したものの日帰りのからザックの様な状態なので、重しに水を少々追加・・・帰りに上で捨てりゃいいもんね。
コンビニで行動食+朝飯分を購入して安田ICから磐越道にIN。会津坂下で高速をOUT。
キャンプ場を目指す道中、会の本間さん達に昨年12月30日にこの道を我々を送って頂いたのだが、本間さんは当時から闘病中ではあったのだが
それから3カ月後の3月末に本間さんは鬼籍に入る。そんなことを思いながら川入集落に近づく。

2時間で御沢キャンプ場駐車場に着。先行登山者が丁度出て行くところ。ボクは段取りが何故だか悪くて案外時間をロス。
標高差1,000m以上と云うのは久しぶりなので、歩きだしで息があがらない様に意識してユックリと歩きだす。
登山口からは今にも降りそうなお天気の中、ブナ林を登る。
今にも降りそうな曇天のおかげで、暑がりのボクには暑くなく助かる。ブナ林をノンビリと歩いて『下十五里』昨年
シミケンさんに「シモトゴリ」と読むことを教えて頂いたことを思い出す。
中十五里の下で先行者をパスさせて貰う。重そうな荷物だ。
大きな囀りはオオルリだろうか?無駄と思いつつ姿を探すがそれは、やはり無理というもの。
せめて、美声だけを楽しませてもらおう。

上十五里で食事を摂り一休み。三国岳、松ノ木尾根がガスで見えなくなってきた。雨が近いのか?時折、風が吹いて木立の葉を大きく揺らす。
笹平で合羽を着る。横峰に近づくと少し雪を踏むがごく僅かだけど、洗掘で低くなった登山道の上の雪が落とし穴状態。
落ちない様に登山道の無さそうなラインをイメージする。でも一度、腰まで潜ってしまい抜け出すために足を踏み代える度に
廻りの雪が崩れてしまい実に不愉快。

薄日が射してきたので一変し今度は暑い。堪らず横峰で合羽の上着を脱ぐ・・・・おぉ〜涼しい〜
峰秀水で水を飲む。冷たくて美味しい。
あ〜水といえば・・・・
福島原発の影響で福島県全体で農産物に影響がでています。
影響といっても、実際に放射線量がやや高いもの。全く平常値と変わらなのに影響を受けているもの・・・風評被害というヤツです。
会津地方の農産物に関しては、原発の影響は非常に少ないようです。(行政の農産物の検査データ・・・国は信用ならないけれど
地方自体は少しはいいかな?)
なので、んまぁ水への影響は全く無い。と確定的に判断しかねるけれど、ごく僅か。あるいは限定的なのではとボクは考えている。
三国岳〜御西岳まで直線で6〜7キロです。そして御西岳は私達の飲み水の水源地エリアの東端なのです。
加治川水系の放射線値はNDなので飯豊山域の汚染は無いかあっても限定的なのではないでしょうか?
ヤマの東面であるか西面であるか?これは無視できないので単純ではないと思うもののあまり神経質にならなくても。とボク自身は
考えています・・・・・・個人的には、飯豊山系においては、むしろ中国大陸からブッ飛んでくる黄砂・酸性雨が気になる。
・・・・と大分、横に逸れた。

ほんの僅かな雪を踏み登山道を進んで剣ヶ峰への登りに入る。風が強くて寒くなり、再び合羽の上着を着る。空腹感が強いけれど
ここまで来れば、小屋まで我慢しよう。
暫く進んだところで単独者をパスさせて頂く。水場は未だ雪の下。雪の末端では融雪水が採れそうだけど、滑落の危険があるのでやめた方が良いと思う。
ここまでくれば、三国小屋まであとわずか。

小屋到着。二階に上がって、小さなデポ缶を回収しザックに収める。
食事を摂って、一休み。風が当らないとやはり暖かい。

誰か到着したのか外が賑やかだ。はて?ボクの後ろに人いたっけ?
剣ヶ峰で振り返った限りでは後続のパーティーは確認できなかった。

まぁ、いいや。さっさと下山しましょ。てんでザックを担いで外に出ると、新潟山岳会の4名の方が入口脇で一休みされていた。
外は、風があたり寒い寒い・・・
弥平四郎から登ってきたとのこと。御西で1泊して大日岳からオンベを下る予定らしい。ここから御西までまだ遠いなぁ。
ご安全に。ということで、ボクは下山。

剣ヶ峰を下り、峰秀水まで降りると風もなく暑さを感じる。
水をゴクゴク飲み笹平まで急いで下る。水場で合羽を脱ぎたかったものの、登山道に被っている落とし穴状態の雪があるので
我慢して笹平まで進むことにした。笹平より下では雪を踏むこともないので、笹平で合羽を脱いで、食事を摂る。

薄日が射して、木々の緑を鮮やかに映す。ブヨが煩くまとわりつく。虫よけを忘れたのは失敗。
これからブヨの出る時期は忘れちゃいけないアイテムですな。
春蝉が大合唱で凄い音量で、何だかアタマがクラクラするようだ。

下十五里で水を飲んで、あとは一気に下る。
駐車場ではボクの車を入れて3台・・・・非常に少ない。
震災の心理的影響なのか?

着替えて帰途についた。
ヤマの恵み頂戴してデポ品も下げて、一安心な今日に感謝。

※ 今度は虫除けを忘れないコト・団扇も欲しいね




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